2019年4月2日火曜日

開花調査しました。大きくなったエドヒガン。かわいそうなエドヒガン。

2019年4月2日(火) エドヒガン開花調査を実施しました。

  エドヒガンを2010年2011年移植し8年目9年目の木があります。移植当初放置していたためシカの食害等で1年くらいの間に10本近く枯れました。

  2013年(平成25年)9月、28本残っていたエドヒガンの保全活動の許可をもらい28本の木にナンバーをつけ、シカの食害から守るためにサブリガードを取り付けました。

  その後、毎年冬季に根のまわりに堆肥をやったり、計測調査をしながら保全活動を続けています。幼木時代にシカに木肌をかじられた木は上まで水や栄養分を吸い上げる力が弱いためか、大きくなれず2本が枯れ現在26本が残っています。

  今日調査したところ、陽当たりがよく斜面等の適地にある4本、3番4番10番28番の木は大きくなりたくさんの花を咲かせていました。チラホラと来年はたくさんの花をつけるだろうと思う木は、5番7番8番9番と3本ありました。                           一方、根元をシカに食べられ、陽当たりの悪い場所の木は上部が枯れ途中から枝を出したりヒコバエをだし、細々と生きているかわいそうな木が4本ありました。

  樹木医の鶴田先生の講演会の指導どおり、幼木時代の手入れの大切さを実感しています。残念です。


一番 葉芽(駐車場横)


2番 上の枝に葉芽なし(駐車場横)





3番 ◎(駐車場横)




4番 ◎(駐車場横


5番 〇開花(駐車場横)


7番 △葉芽ちらほら開花(台場クヌギ林横)


8番 〇葉芽の中にちらほら (台場クヌギ再生林横)


9番 〇葉芽の中にちらほら(台場クヌギ再生林横)


10番 ◎開花(台場クヌギ再生林横)


30番 29番(2018年移植 10番横)


31番 32番 (2018年移植 10番横)



11番 葉のみ 陽当たり悪し


12番 葉のみ 陽当たり悪し

13番 葉のみ 上部枯れ 枝に葉のみ






これまでのエドヒガンの移植、保全活動経緯。

一庫ダムからいただいたエドヒガンの苗を2010年(平成22年)2月21日台場クヌギ再生林東側に5本、園路周辺に2011年3月10日8本、3月13日10本移植。3月15日7本湖畔駐車場から上がる350階段横に、4月10日丘の流れ西側トイレ裏に3本一庫ダム管理所からエドヒガンの苗をもらって移植しました。

移植後の幼木時代の管理が大切ですが、その時期に放置されシカの食害等で現在26本生存していますがうち5本は上部が枯れ元気がありません。

2013年(平成25年)から許可をもらいシカの食害から守るためにサブリガードを取り付け、冬季には腐葉土等施しながら調査観察を実施しています。