2018年3月9日金曜日

「ツバキ油づくりを学ぶ」                            ~油がなかったら? どんな暮らしだったのだろう!~


2018年(平成30年)2月11日(日)

恒例になったツバキ油づくり。今回はツバキ油の作り方だけでなく油のなかった時代から今にいたる油にまつわる話をたくさん聞きました。

油のない時代の夜は真っ暗。たき火が明りのかわりでした。お燈明の油が切れると真っ暗になるので大変。油を切らさないようにするのが大切な仕事だったようです。「油断大敵」という言葉もここからきているようです。


椿油づくりの方法、 油の歴史、お相撲さんのびんつけ油や

香りのことなど講師のHさんからたくさんのお話を聞きました。






マッチやライターの無い時代の火のつけ方を体験しました。

鋼と硬い石を強く打ちつけて火花をだします。

炭化させた木綿布の上に落ちた火花が布に移り火が拡がります。

少し息を吹きかけて火を付け木に移して、やっとマッチをすって

火がついたような状態になります。




みんなで火打石で火をつけてみました。






火花がででるようになるまで何度も何度もやってみました






左は和蝋。櫨や漆の実から作られ燃焼が穏やかで煤が少ない。

右は石油で作られたパラフイン 。燃焼が激しく煤が多い。                        

燃え方の違いがよくわかりますね。

灯心はイグサの髄からとったものです。


椿油づくり開始。

先ずツバキの種の硬い外側の殻をむきます


H氏お手製の殻むき器でむいています


むいた実の重さと殻の重さをはかります


きちんと計って記録します。

剥いた実と殻の重さの割合は1対1。

絞った油は実の重さの4分の1になります。

 剥いた実の二分の1(50%)の油が得られます







剥いた実をミキサーにかけます




ミキサーで砕いた実を蒸し器で蒸します。左は絞り機。お手製です。




蒸した実を絞り機で絞ります。


順番に絞ってみました。


絞ると黄色の油がトロリトロリ流れ出てきました。


油粕。

サポニンを含み、ナメクジやデンデンムシの防除効果あり。

水に溶けやすいので金魚や鯉を飼っている周りでは要注意。


絞った油を和紙で濾しているところ。

殻を手で剥き、良い実だけで油をしぼり、丁寧に濾すので

良質の椿油ができます。これもお手製です。




油絞りの後は焼き芋をしました。

おいしく焼けました

                                 

今日の昼食は味噌汁とエビの佃煮、デザートは八朔にお菓子



午後からは木の実を使っての工作


材料を選びながら、考えながらつくりました


クルミの実でペンダントをつくりました。


マツボックリでミニクリスマスツリー


これは何でしょうか。わかりますか。

子どもが考え出したコマです。

材料はツバキの実が入っていた一番外の皮です




とってもよくまわります。




どっちが長くまわるかな?競争しました。




よく回っているでしょう!




ツバキがコマになるとは思いませんでした。子どもは発明家ですね。

今日も楽しく里山の資源を活かして楽しみ学びました。






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