2017年12月10日 午前の活動
今日は冬に定例化したエドヒガンの保全作業・寒肥をやりました。また伐採したコナラやクヌギの木を一か所にあつめカブトムシの産卵場所づくりをしました。

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根がはっているエドヒガンの枝先になるあたりの土地をたがやし
公園でもらった堆肥や周辺の落ち葉を入れて土をかけていきました。
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山の中の落ち葉集め
落ち葉の下にギンリョウソウが隠れていました。
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公園でもらった堆肥にはコガネムシの幼虫がたくさんいたので
とりだしました。一緒に埋めた方が良いのか、根をたべ
るのではと迷いましたが、取り出しました。

10キロ位の堆肥にこんなにたくさんの幼虫がいました。
太いコナラやクヌギの伐採木は下におき、その上に落ち葉など
をのせてカブトムシの産卵場所をつくりました。
来年の夏に卵を産んでくれるかな?
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エドヒガンの保全活動を振り返って
一庫公園の園路沿いに平成22年、23年、24年に移植したエドヒガンの保全活動を始めて今年で5年になります。移植したエドヒガンがシカに樹皮をかじられている様子をみながらも保全許可がでない状況のなかで、どのように向き合い世話をしていけばよいのか学ぼうと平成25年(2013年)8月勉強会を開催しました。「樹木医から見た日本人と桜」というテーマで樹木医の鶴田誠氏に講演会いただき、府県を超えた周辺で活動する人たちとエドヒガンを保全していこうという共通認識の場になりました。
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「幼木時の管理が大事」ということを聞き、その後シカの食害から
守る対策・サプリガードの取り付け許可を公園からもらい取り組みはじめました。
先生のお話の通り幼木時に食害にあった木は、年数がたつにつれて
根から水や養分を吸い上げられず上部から枯れていく傾向があります。
枯れてしまった木、上部が枯れてヒコバエが出てきた木、
生育の悪い木など出ています。
上部が枯れても根本にでたヒコバエは切らずに育てています。
低木のエドヒガンになるかな?手に取ってエドヒガンの花を
見る機会は少ないので、ヒコバエに花が咲くといいですね。
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元気よくたくさんの花を咲かせたのは湖畔の駐車場からの登り口の木です。
教科書どおりの比較的陽もあたり、斜面の水はけのよいところです。 |
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環境が良いのか、木も大きくなり花も立派です。
エドヒガンの古木は花が咲く時期には葉が出ていないのですが、
ヤマザクラと同じように花と一緒に葉がでています。
若木だからでしょうか。どの木も葉と一緒に花がさいています。
移植した木で平成29年春開花を見た木は9本です。
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