2月の例会は恒例のツバキ油絞りと木の実細工。 リピーターの多い行事の一つです。 最初にH氏より現在の日本の油事情、油の歴史や 油にまつわる言葉、原料などの説明がありました。 日本で使われる油の95%は輸入品で、国産原料は米油のみでした。 |
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油絞りが始まったころは灯明に使われていたようです。 灯明の火を消さないように油が切れないようにと見守るのは 大変だったようです。「油断大敵」という言葉の由来も。 |
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灯明に火をつけるにも今のようにマッチもライターもありません。 昔のような方法で火をおこしました。 石と金属を打ち付けて火花を炭化させた布で 受け止め細かくした麻の繊維にうつすと燃え上がりました。 |
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子ども達も火打ち石を打ちましたが、難しそうでした。 |
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みんなが持ち寄ったツバキの種子を割って黒殻と 油を絞る仁核の部分にわけました。 腐った部分は取り除き良い実だけを蒸して 絞るので良質なツバキ油ができます。 |
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黒殻が爪の間に入らないように注意して 一つ一つ丁寧にむきます。 |
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剥き終ると別々にはかります。黒核と仁核の割合は 大体1:1で、実の量の2分の1の油と同量の油粕がでます。 |
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剥いた実を袋に入れて蒸し器で蒸して絞り機の筒に入れます |
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こどもたちも興味津々。油絞りに挑戦。 |
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僕もやりたいとお姉ちゃんと一緒に絞りました。 この後、絞った油をゆっくりと和紙でこすなど手間のかかる 作業がありますが家でH氏がされています。 H氏の報告書によると今年は8㎏弱のツバキの実を使い 約1700gのツバキ油が4月の初めころにはできる予定です。 |
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油を絞った後の絞り粕。左はあけびの油粕。右側がツバキ油粕。 今年はアケビの酢を取った後の実でアケビの油もつくられました。 今では作る人がなく「まぼろしの油」と言われています。 ツバキの油粕はナメクジの防除効果がありますが、 金魚や鯉には中毒作用があるので飼育しているそばでは 注意が必要です。 |
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剥いたツバキの実を蒸す間に、F氏に木の実細工を 教えてもらいました。 |
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ツバキの実がどのように入っているのかツバキの実の標本を 見ながら説明を聞きました。硬い大きなツバキの実・外殻がはじけて 中の種子が出てくる様子、一つとして同じ形の実がないことなどが よくわかりました。 |
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先生の見本 タヌキ タカ 昆虫には竹で足が6本ついています |
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タイサンボク(未熟)の実でつくるタカのセット |
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先生の見本を見ながら、ツバキの実を選びながらつくりました。 |
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タヌキとタカ 焼いたかまぼこ板に飾ってみました。 |
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午後からは臨時駐車場奥にある「希少種保護区」 (皆伐した周囲をシカやイノシシよけにナットをはってある) の整備。腰にノコギリとハサミをつけました。 この場所の植生をどうするか、今後の計画などを 話し合い整備しました。 |
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発芽したカラスザンショウを伐採し放置されていたので、 棘がありけがをするカラスザンショウを集め外に出しました。 次回伐採木の置き場を作る予定。 教科書通りに皆伐後や攪乱したところに生える パイオニアパランツがたくさん芽をだしていました。 記録していきたい。 |
カラスザンショウは蝶の食草になり、痛く高木になるので、 ネットの近くに3本ほど残し、その他はきることに決めました。 まだどんどん生えてきそうです。 |
子ども達は囲いの外のカシの木の萌芽をノコギリできりました。 楽しそうでした。写真がないのが残念。 ここは落ち葉などを入れて堆肥をつくるところです。 いろんな虫が棲むといいね。 |
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昼食はホオバ焼と味噌汁とカブの浅漬け、お菓子にコーヒー。 公園の中にはたくさんのホウノキがあります。 秋に大きな葉っぱを拾っておいて昼食にホオバ焼をしました。 |
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ホウノキの葉っぱを上にもおいて焼いてみました。 |
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七輪や炭のない時はホットプレートで。 プレートに汚れがつかないし簡単にできますよ。 楽しく、おいしい一日でした。 |